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クリーニング、修理解説

「わきだから目立たないけど白い糸が見えて気になるの。白い糸が隠れてくれればいいんだけど。。。」というご依頼。素材はウール70%ポリエステル30%。とすると残っている白い糸はポリエステルでしょう。虫もポリエステルはまず食べませんが、それとも固かったのでしょうか(笑)。「はめ込み」という方法で直しました。共布を穴と同じ形に切ってはめ込むので「はめ込み」。生地の段差が出にくい修理方法です。






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カシミヤはカシミヤ山羊から取れる希少な繊維。上毛の下に生える細い毛を梳いて取ります。洗うと縮みが起きやすいデリケートな繊維です。太さは髪の毛の十分の一しかありません。その細い繊維のあいだにたくさんの空気を含みます。だから薄いニットでもウールのものより暖かいのです。











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茶色と紺色の地色に赤いバラ柄のセーター。はなびらのキワに虫食いが3カ所ありました。この穴は大きさが1.5センチあります。この穴の大きさで柄の部分のお直しは場所によっては柄がくずれてしまい目立つこともありますが、今回はぎりぎり柄のキワの部分でした。






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前身頃中下と裾リブ、2カ所にどちらも大きさ5ミリの虫食いがありました。「どうして目立つところばかり食べるの?」とお思いでしょう!おそらくこの場所になんらかのシミがついていたから、です。衣類を食べる虫は幼虫から孵化するためにタンパク質(この場合は毛)と同時にシミが必要なのです。タンパク質がごはん、シミがおかず、というわけです。同色の糸を使った穴かがりで直しました。極細糸を使っていますので直した跡がほとんどわかりません。











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リボン糸で編まれたサマーカーディガン。右肩うしろに穴が開いていました。バッグの金具がひっかかったのでしょうか。リボン糸で編まれたものはそのさらさらした素材感を大事にするため、編みもゆるく糸自体もあまりじょうぶではありません。ひっかけにはご注意を!当店の修理でここまで直ります。






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「ビキ(BIKI)」です。「ビギ(BIGI)」ではありません。イタリアのブランドで日本のライセンスブランドとしてもっとも古い歴史があります。このニットもいいカシミヤを使っていますね。これだけキレイなヴィヴィッドイエローを出すとはさすが!です。





















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太畝のニットはかなりきれいに直ります。胸前の中央というひじょうに目立つところにあった虫食いですが、お客様も「どこだったかわからない!」と喜んでいただきました。当店の極細糸による糸かがり修理は編み直しよりリーズナブルな料金で直ります。






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太ゲージニットのセーターの袖口に長い糸引きができていました。編みがゆるいニットは糸引きがおきやすいですね。これだけ長く糸が引き出されていると完全に元通りにはなりませんが、この程度までは直せます。あきらめずにご相談ください。






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黒一色、しかも糸が極細の、いわゆるハイゲージのニットは虫食いの修理の中でもひじょうにむずかしい部類の修理です。直した跡がそれなりに目立ってしまうからです。これは直径7ミリの穴でしたが30センチの距離から見ても直した跡がわかります。穴がふさがる程度とお考えください。